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モデナの食卓 Da Stefano


硬派イタリア人ステファノの超シンプルレシピとモデナ+信州生活
by mimicarpi
mimiのプロフィ-ル
イタリア、モデナ近郊の田舎町カルピからイタリア人の夫ステファノと、息子のルイジを連れて日本へ移住してきました。現在、二つのアルプスに囲まれた南信州に中古住宅を購入、イタリア気分が楽しめる宿をはじめました。キッチン付き民泊Da Stefano。日本にいても家庭内はイタリア語、食事も毎食イタリアンです。

宿の予約はairbnbか下記のメールでどうぞ。
miwakokageko@gmail.com
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トルッテリ-ニ イン ブロ-ド

モデナの名物パスタと言ったら、トルッテリ-ニかトルテッロ-ニ。
トルテッリ-ニは、小さな詰め物フレッシュパスタ。
詰め物のパスタというと日本ではラビオリが有名だけど、トルッテリ-ニは基本の具が生ハムとパルミジャ-ノ。これに各家庭で鶏肉を加えたり、豚肉を加えたり、それぞれ秘伝のレシピがあるようです。

このトルッテリ-ニ、モデナでは断然ブロ-ドで食べます。
肉と野菜でコトコト煮出したイタリア風のだし汁、ブロ-ド。
このブロ-ドをパスタ用の鍋に移して、パスタ用の塩でなく、調理用の細かい塩をほんの少し入れてブロ-ドの味を調え、そこに直接トルッテリ-ニを入れて茹でる(煮る?)のです。
茹で時間はパスタによるけれど、3分4分のものが多いでしょうか。

トマトソ-スでもなく、クリ-ムやバタ-ソ-スでもなく、コンソメのようなさわやかなブロ-ドで食べるトルッテリ-ニはものすごく日本人好み。
ス-プに入った詰め物のパスタはワンタンを彷彿とさせます。
でも、ワンタンはもっとツルっとした皮の食感を大切にしていて、トルッテリ-ニはパスタのモチモチ感と詰め物のハムとチ-ズの複雑な香りのハ-モニ-を楽しむものだけど、、。
トルッテリ-ニ イン ブロ-ド_d0140003_1621668.jpg

ただ、残念なことにこのトルッテリ-ニ、日本ではなかなか手に入りません。
輸入食材店や高級ス-パ-で乾燥パスタコ-ナ-にトルッテリ-ニを見かけることもあるけれど味は全く別物。
美味しいお店のワンタンとインスタントワンタンくらい違います。

ここモデナでは、トルッテリ-ニは家庭で作るもの。だけど共働きで忙しい若い人はやっぱり買ってくることも多いみたいです。
我が家ではモデナの生パスタ屋さんで購入することが多いけれど、寒い日に急にトルッテリ-ニが食べたくなったら、近所のス-パ-でパックのものを購入します。
ス-パ-のものでも、ブロ-ドが美味しければ、かなり美味しくできます。
食卓で、熱々のス-プパスタにパルミジャ-ノを削りかけていくと、ス-プの熱でチ-ズが溶けて、部屋中に漂うパルミジャ-ノ独特の香り、、、
ステファノがマスタ-した数少ない日本語、、「いただきま-す!」と叫んですごい勢いで食べ始める様子が目に浮かびます、、。

しかもステファノは、このトルッテリ-ニにモデナ名物ワイン「ランブルスコ」を入れてしまうことがあります。
大概、8割方食べ終わったときに、「さて違う味を楽しむかな」とウインクしながら、繊細なブロ-ドのお皿にワインをドボドボ、、、
ランブルスコはモデナ名産の赤の発泡ワイン。
ス-プパスタにスパ-クリングワインですよ!!
その食べ方はマントヴァ独特のものなので、モデネ-ゼ(モデナ人)はみんな驚くそうです。日本人も驚くよ。そりゃ。
ステファノ得意の「甘いものとしょっぱいもの、生ハムメロンみたいなものさ」というセリフ。

いや、生ハムメロンは好きだけど、トルッテリ-ニランブルスコはちょっとねえ、、、。

パスタ、トルテッリ-ニの作り方はまた別機会に紹介しますね。
by mimicarpi | 2008-01-13 16:21 | プリモ
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