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モデナの食卓 Da Stefano


硬派イタリア人ステファノの超シンプルレシピとモデナ+信州生活
by mimicarpi
mimiのプロフィ-ル
イタリア、モデナ近郊の田舎町カルピからイタリア人の夫ステファノと、息子のルイジを連れて日本へ移住してきました。現在、二つのアルプスに囲まれた南信州に中古住宅を購入、イタリア気分が楽しめる宿をはじめました。キッチン付き民泊Da Stefano。日本にいても家庭内はイタリア語、食事も毎食イタリアンです。

宿の予約はairbnbか下記のメールでどうぞ。
miwakokageko@gmail.com
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イタリア、粋なバスの物語

私がモデナに出かけた帰りによく利用する18時50分カルピ発バスの運転手はディ-ノと言う。ディ-ノはおしゃべりが大好きで、いつも乗客とノリノリで話す。

ある時は帽子のおじいさんと政治談議に夢中になり、歩行者を引きかけ、
ある時は女子高生のリクエストでラジオをミュ-ジックチャンネルに変え音量を上げ、
ある時は生パスタ屋さんで働くおばさんと美味しいニョッコフリット(モデナ名物の揚げパン)の店はどこか真剣に語る。
運転もしながら、、。

昨日このバスに乗ったらいつもは素通りする停留所に高校生くらいの男の子が待っていた。
ディ-ノは素早く彼を確認し、停車した。
この男の子、(おそらくその停留所近く在住の)ガ-ルフレンドと一緒に停留所にいたのだが、ディ-ノがバスの扉を開けた後も激しくキスをしていてなかなか乗ってこない。

ディ-ノは運転席から立ち上がって様子を見ているので、5人しかいないいつも同じメンバ-の乗客もこのかわいいカップルに釘付けになってしまった。

視線に気づいた男の子がやっとバスに乗り込むと、ディ-ノが言った。
「昨日、君のおばあさんに会ったよ」
男の子が気まずそうに返す。
「だから何さ」

バスの外では例の女の子が手を振っていた。
手を振り返す男の子、、と同時にバスのクラクションが「プップ-!!」と激しく鳴った。
男の子がディ-ノに言った。
「グラッツェ」
どうやらガ-ルフレンドへの別れの合図だったらしい。

ディ-ノ、ただのおしゃべり好きかと思ったら結構粋な真似してくれるなあ。

やがて車窓から我が家のあるサンマリノ村が見えてきた。
イタリアのバスもキライじゃない。
イタリア、粋なバスの物語_d0140003_239132.jpg

# by mimicarpi | 2008-01-17 23:12 | イタリア生活

イタリア風?ピ-マンの肉詰め

このレシピはステファノではなく、私が日本への郷愁をこめてピ-マンの肉詰めをアレンジしたもの。
日本風の味付けをするときっとステファノに「悪くないけど、イタリアンが好きだな」と言われるので、なんちゃってイタリア風にアレンジしてみました。

一般的にイタリアで売られているペペロ-ニ(ピ-マン)は日本で「パプリカ」と言われる赤ピ-マン、黄ピ-マン。
この赤ピ-マン、黄ピ-マンは甘くてとっても美味しい。でも、、でも、、
私は日本人。たまには日本風の緑のピ-マンも食べたい!

どこに売っているんだろう?全く見たことがない、、。
でもついに見つけて食べましたとも。去年の夏には、ここで。
イタリア風?ピ-マンの肉詰め_d0140003_16541371.jpg

我が家のキッチンを出るとキウイ棚のある中庭と離れの食料貯蔵庫があります。
離れの向こうが菜園スペ-ス。
イタリア風?ピ-マンの肉詰め_d0140003_16551639.jpg

我が家の小さな畑で熟れる前のピ-マンを収穫。
東京育ちの私は知りませんでしたが、ピ-マンは熟れると黄色になるものと赤にあるものが2種類あり、どちらも若い頃は緑なんですね。
日本でもそうなのかしら?
我がそしてイタリア風?ピ-マンの肉詰めにしてみました。家では去年赤2本黄2本だけ植えましたが、かなり沢山収穫できました。
イタリア風?ピ-マンの肉詰め_d0140003_16581799.jpg

豚ひき肉に、塩、胡椒、パルミジャ-ノレッジャ-ノを練りこんで味付けし、セ-ジとロ-ズマリ-で香りをつけ、さらにパルミジャ-ノを削りかけて、オリ-ブオイルをかけ、170度くらいのオ-ブンで50分ほど焼くだけ。
自分用ランチにハンバ-グを作った日、残りのお肉(つまり炒めた玉ネギのみじん切りが入ったもの)をピ-マンにつめて焼いても美味しかったです。

他のアレンジとしては、フライパンで焼いてもOK,小麦粉をふって油で揚げてもOK.
でもピ-マンが瑞々しく、溶けたチ-ズの食感が楽しめるのはオ-ブン調理です。

焼きあがりを切ると肉汁がジュワっと流れ出てきます。
レンゲがあれば小龍包のように肉汁ごと口に運びたいところだけど、ここはイタリア、ナイフとフォ-クの国。
正しい肉汁やソ-スの食べ方は「パンでソ-スをすくって」食べて下さい。

ちなみに冬である現在、緑ピ-マンは手に入りません。
赤や黄のピ-マンも季節外れのため高価で鮮度もイマイチ。
ピ-マン食べたいなあ。
# by mimicarpi | 2008-01-17 17:42 | セコンド

玉ネギとインゲン豆のサラダ

実はこのブログを始めるとき、ステファノに相談した。
「ねえ、ステファノの簡単レシピ、日本向けに紹介していい?」
ステファノは自慢気に言った。
いいけど、秘密は書いちゃダメだよ。リゾットに入れるパルミジャ-ノのかけらは全部溶けきらないうちに取り出して食べると美味しいとか。(いや、それって秘密というか嗜好の問題?)
そして私のレシピ更新に協力的だ。

でも、一昨日くらいから、まともなレシピを更新していないので、クレ-ムが入った。

「ねえ、僕の玉ネギサラダはいつ更新するの?」

はいはい。確かに昨日くらいからイタリア生活の苦しみ?とかについてのつぶやきばかり書いていたので、レシピを更新しなきゃね。

ということで、またまた超簡単な1皿。ステファノ風玉ネギとインゲン豆のサラダ。

材料
イタリアのス-パ-でよく見かける、「ファッジョッリ」という豆の缶詰
玉ネギ半分
白ワインビネガ-
砂糖

ファジョッリってインゲン豆だったんだ。
あれだけ食べてもおいしくないけれど、確かに玉ネギとよく合います。

作り方
玉ネギ半分を薄くスライスして、砂糖、白ワインビネガ-に漬け込む。(私は昼ごはんのときに漬け込んで夕飯に食べる)
缶詰のファッジョリをザルにあけ、余計な水分を切って、甘酢漬けにしておいた玉ネギも水分を切って同じボ-ルに入れてまぜる。
塩とオリ-ブオイルで味を調えて、できあがり。

玉ネギの漬け込みに時間がかかるけれど、調理はまぜるだけなので、5分。

ちなみに
写真は私が玉ネギを1個入れてしまって、ステファノに指導されたものです。
本来は玉ネギは少なめで、豆が主役のサラダです。

ステファノ曰く、「玉ネギの香りがファッジョリの旨みを開かせる」のだそうです。
確かに玉ネギの香りがついたファジョッリは美味しい。
でも、いくら甘酢につけても所詮生玉ネギ、口臭にはご注意下さい。
玉ネギとインゲン豆のサラダ_d0140003_2355155.jpg

# by mimicarpi | 2008-01-16 23:59 | コントルノ

ボロ-ニャ小旅行

昨日はモデナのイタリア語学校、ロマニカの課外活動で、ボロ-ニャへ行ってきた。
モデナからボロ-ニャへは電車で約20分。午後の小旅行も十分楽しめる。

ボロ-ニャへは我が夫、ステファノと何回か行ったことがある。彼は一般人なので、それほど町について知っている訳ではなく、ただぶらぶらとチェントロを散策しただけだった。その時ステファノが教えてくれた裏話といえば
ボロ-ニャ小旅行_d0140003_1673013.jpg
ボロ-ニャのシンボル、このネプチュ-ン像はある角度から見ると大変恥ずかしい様子に見えちゃうんだよね、、、。ふっふっふ、、、
という中学生並みの解説だけだった。
(いやステファノの名誉のために言っておくと、私の印象に残ったのがそれだけだったのかもしれない。)
学校ではもちろん、そんな低俗な解説はしないで、とても面白い話を沢山聞けた。





この日の引率はエレナというとってもフレンドリ-な先生。
ボロ-ニャ小旅行_d0140003_16115753.jpg


この日一番印象に残った場所はサンステファノという教会。
チェントロの少し奥まったところにあって、いくつかの古い教会が一緒に建っていた。
その中の聖職者の居住スペ-スはとても静かで、あのダンテもボロ-ニャ滞在時、ここで思索にふけったという「ボロ-ニャで一番静かな場所」らしい。
しかもあのプロディ首相の家はこのすぐ近くだとか。
ボロ-ニャ小旅行_d0140003_1615249.jpg


他にも、美しい人妻が夫に内緒で愛人と密約をするのに使ったといわれる内緒話ができる不思議な壁や、お金持ちの娘に一目ぼれした農民がその父親から結婚の条件として提示された「ボロ-ニャで1番高い塔」を建てる話など、ウソか本当かわからないけれど、イタリアらしい人間くさい逸話を聞きながら、ボロ-ニャの町を散策した。

語学学校に通うと、語学だけでなく、色々学べて本当に金額以上の価値があると思う。
# by mimicarpi | 2008-01-16 16:32 | ロマニカ

イタリアで働きたい!

前回の「イタリアで結婚したら」で仕事を持つことについて書いたら、私の仕事に興味を持ってくださった方がいるので、今回はリクエストにお答えして、私の仕事についてちょっと書こうと思う。

私はステファノと7月7日に結婚した。
結婚前に3ヶ月弱学校に通ったので、少しだけイタリア語がわかるようになり、ステファノとも英語でなく、イタリア語で会話し始めた頃だった。

その後、10月に知人から仕事の話をもらった。職種は秘書。メインで使う言語はイタリア語で、英語、中国語、日本語の対応もある、との話だった。
私の今までの仕事経験は日本マ-ケット担当のセ-ルスと中国語圏担当のマ-ケティング業務。秘書の経験はない、と言ったのだが、ボスは「マ-ケティングもお願いしたいし」と大乗り気。
10月は試用期間で、11月に私は一時帰国の予定があったので、12月に帰国したら、試用期間を続けつつ、契約準備をして、2008年1月からフルタイムで正式採用してくれるとの話だった。
ところが12月は業務も忙しく、契約手続きの話は全く出なかった。

そして、日々与えられたた業務をこなすうちに、会社が求めているのは98%の秘書業務と2%のマ-ケティング業務だということに気づき、悩んだ。
拘束時間もつらかった。
職場はモデナ。我が家はカルピの田舎。
電車とバスの接続が悪いと帰宅が20時になることもしばしば。ステファノは18時には帰宅して、私の帰りを待っていた。

養ってもらって、これはないよなあ。

12月の仕事納めの日に、ボスと話し合う機会があった。
「あなた、本当に秘書経験者?このままじゃ一人前になるまで6ヶ月はかかりそうだけど、3ヶ月でがんばれる?特にイタリア語と英語とPCスキル」
私、秘書経験がないって念を押したのに、、ひ、、ひどい。
でも、そのまま辞めたらただの働き損だと思って、私はこう切り出してみた。

「すみません、私、秘書の経験は全くないって履歴書にも書きましたよね。得意分野はマ-ケティングとセ-ルスです。秘書のポストに私はむいていないと思います。ごめんなさい。でも、もしよかったら、在宅でいいので、中国、日本向けのマ-ケティング業務を請け負わせてもらえませんか?」

この提案が受け入れられて、今、この会社から少しだけ仕事を請け負うことに成功した。

8時間拘束の仕事と主婦業の両立のつらさに参ってしまった私はできればフリ-で働きたいと思い、他にフリ-でできそうなもう一つの仕事「日本語教師」を実行することにした。
手始めに地元の大手英語学校に履歴書と日本語教師養成講座の修了書を持ち込んでみた。
実は日本語を台湾、香港のリッチな出張ビジネスマンに教えるバイトをしていたことがある私は、以前日本で日本語教師養成講座を受講していたのだ。

この学校からは現在日本語と中国語レッスンの依頼が来ていて、詳細を打ち合わせ中だ。

何事も試してみるものだなあ。

そんな訳で、私のイタリアでの初仕事、秘書は見事に失敗に終わったが、現在はフリ-で働き始めたところだ。
もちろん条件の良い仕事があれば、8時間フルタイムで働いてみたいと思うけれど、好きなお料理も満足にできない、掃除もできない、あの頃の生活を思い出すと少し怖い。

今は収入は少ないけれど、夢を持って、日々楽しく生活できることをステファノに感謝しつつ、自分の仕事のスタイルを探していきたいと思っている。

と、いう訳でモデナ近郊で、日本語、中国語関係の業務がありましたら、是非お仕事下さい。
# by mimicarpi | 2008-01-16 07:22 | 仕事


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