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モデナの食卓 Da Stefano


硬派イタリア人ステファノの超シンプルレシピとモデナ+信州生活
by mimicarpi
mimiのプロフィ-ル
イタリア、モデナ近郊の田舎町カルピからイタリア人の夫ステファノと、息子のルイジを連れて日本へ移住してきました。現在、二つのアルプスに囲まれた南信州に中古住宅を購入、イタリア気分が楽しめる宿をはじめました。キッチン付き民泊Da Stefano。日本にいても家庭内はイタリア語、食事も毎食イタリアンです。

宿の予約はairbnbか下記のメールでどうぞ。
miwakokageko@gmail.com
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イタリアで車を頼むとき

母が帰国して3日。
床の拭き掃除も家具のホコリはらいも洗濯も一通り終わり、我が家に日常が戻ってきた。
母の滞在中、ステファノは手術後で車の運転ができなかったので、頻繁にタクシ-などを利用した。特に頭を悩ませたのは到着日。
ボロ-ニャ22時30分着なので、バスや電車は絶望的。そこで、以前モデナのイタリア語学校、ロマニカで勉強していた時の日本人のお友達、さとこさんとご主人が送迎などをする会社を始めたのを思い出し、遅い時間で悪いな、と思いつつも空港から我が家までの車を頼むことにした。
空港へは私も迎えにいったのだが、さとこさんもご主人もとても親切で、空港出迎え業務にも慣れていて、素晴らしいサ-ビスだった。
荷物をテキパキと受け取って、マイクロバスに乗せてくれ、「久々の家族の再会だから」と気を利かせてくれ、、お陰で緊張していた母たちも安心したようだった。
これがその会社のホ-ムペ-ジ。個人旅行を考えている方にオススメです。
http://www.sollevantetour.com/
まあ、この時に限らず、チンクエテッレでもカルピでもタクシ-はみんな親切だった。美味しいお店を教えてくれたり、楽しく雑談しながら観光情報をもらった。

しかし、落とし穴は最終日、空港までの車を頼んだ時に待っていた。
カルピのチェントロにある邸宅ホテルに滞在していた母と伯母。ホテルに車を頼むと、ボロ-ニャ空港まで、リムジンで70ユ-ロだそうだ。
タクシ-は80-90ユ-ロと言われていたので、リムジンを頼むことにした。
当日、母がどうしても帰国前にステファノにお礼を言いたいと言うので、頼んでいたリムジンに早く来てもらい、ホテル→サンマリノの我が家→ボロ-ニャ空港へル-トを変更してもらった。
我が家をコ-スに組み込んでもらい、5分程度待ってもらうことによって、追加料金として15ユ-ロ、合計85ユ-ロという話になった。
チェントロから我が家は7ユ-ロ。少し高いけれど、リムジンだし、いいか、と思ってOKした。
ところが、この運転手、サンマリノ村を知らなかったらしい。カルピのチェントロをさまよう事30分、3名に我が家の住所を見せて聞くも、まだサンマリノがチェントロ以外だとわからない。
私は自宅で来るはずのリムジンを待つが、待てど暮らせど到着しない。
ついに母の日本の3G携帯から電話があり、国際電話料金を払って運転手に道を説明することに。
「今、どこにいますか?」
「駅の近く」
「ええ?駅の近く?サンマリノはチェントロじゃありませんよ。サンマリノがどこだか知ってますか?」
「知ってるよ」
「じゃあ、サンマリノにある銀行、エミリアロマ-ニャ人民銀行はわかりますか?我が家はその前です。サンマリノに銀行は一つしかないので、そこへ来て下さい。私は銀行の前で待ってますから」
電話は切られた。お礼くらい言ってほしかった、、。
その後15分経過、やはり車は着かない、、。
再び母からの電話。
運転手「今、教会の前なんだけど、サンマリノってどこ?」
知らないなら知らないと言わんかい!!
怒りながら私は言った。
「教会ってどの教会ですか?サンマリノはチベ-ノ村の先にあります」
ガチャ
再び電話は切られた、、。
その5分後、不安と食べすぎで車に酔った母、吐きながら到着。
ヘロヘロになりながら、ステファノにお礼を言いに我が家に入ろうとすると、ダメドライバ-が先に家に入ってきて、ステファノに言った。

「チャオ、ステファノ、どうしたんだ?その足は?ところで、チェントロから家まで時間がかかったし、この車は時間制で料金が決まるから空港まで95ユ-ロだって彼女たちに伝えてくれないか?」

この時、私の怒りは頂点に達した。自分が知らない住所への送迎を15ユ-ロで引き受けておいて、自分が道に迷ってかかった45分の料金をさらに課金しようとするのか?
そんなの日本人だけじゃなくイギリス人も払わないと思うけど、、。
私は冷ややかな声で言った。
「さあ、時間もないことだし、空港へ向かいましょう」
母と伯母はステファノに挨拶して満足したようだが、あのドライバ-、人の家に一番に入ってきて母や伯母より先にステファノに料金交渉とはいい度胸だ。私のことは無視してたし。

車の中で私はこのドライバ-の仕打ちをいかにしてホテルに効果的にチクってやるか考えていた。しかも、車酔いでぐったりしている母について、ドライバ-にこう説明した。「昼食を食べた直後に長時間車に乗って酔ったみたいなんです。いつもはホテルから我が家まで10分なのに、今日は45分もかかったから心配と緊張で具合が悪いみたい」
車は空港へは40分くらいで着いた。その時間を見て私は聞いた。
「ホテルは85ユ-ロって言ってたけれど、主人は95ユ-ロって言っていましたが、いくらなんですか?」
時間制というなら、自宅から空港まではかなり短時間で到着しているし、道に迷ったことを私が怒っていることにも感づいたドライバ-、しぶしぶ「85ユ-ロでいいよ」と返事した。
まあ、当初の金額しか払わなかったからホテルへいいつけるのはやめることにするが、しかし感じが悪いドライバ-だった。

イタリアではホテルで頼んだドライバ-もぼったくろうとする。
今回の教訓だ。
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by mimicarpi | 2008-05-16 16:27 | イタリア生活
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