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モデナの食卓 Da Stefano


硬派イタリア人ステファノの超シンプルレシピとモデナ+信州生活
by mimicarpi
mimiのプロフィ-ル
イタリア、モデナ近郊の田舎町カルピからイタリア人の夫ステファノと、息子のルイジを連れて日本へ移住してきました。現在、二つのアルプスに囲まれた南信州に中古住宅を購入、イタリア気分が楽しめる宿をはじめました。キッチン付き民泊Da Stefano。日本にいても家庭内はイタリア語、食事も毎食イタリアンです。

宿の予約はairbnbか下記のメールでどうぞ。
miwakokageko@gmail.com
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東京

昨日は叔母と母と新宿のホテルでフランス料理を食べた。
ホテルの高層階で食事をしている時、しみじみここ数年で東京には本当に沢山、高層ビルが建築されたな、と思った。
大地震がきたらどうなるのか、本当に怖いと思う。
東京_d0140003_8522745.jpg

写真は東京都庁からの眺め
私が子供の頃から比べても東京の人口は増えていると思う。
子供の頃なれた手つきで切符を切ってくれた国鉄職員さんの姿は今はどこにもなく、大量の自動改札機が並ぶ駅。イタリアだったら結構な数が壊れて使用不可になってそうだな、自動改札機、、と想像しては笑ってしまう。
ステファノはいつも母がもっと年をとったら近くに住んだほうがいいから、定年後は日本で暮らそう、と言ってくれているけれど、「東京」に住むのは無理だそうだ。
ステファノはラッシュ時の電車に乗れない。そして電車から降りた後、乗り換えのために人々の波に乗って狭い乗り換え階段へ突っ込むことができず、人が減るのを待ってしまう。
これじゃ待ち合わせなどにも遅刻必死だ。

確かにステファノの気持ちもわかる。モデナですごい人ごみを見たのはパバロッティのお葬式とカーニバルの時くらいだ。しかもそれでも金曜日の終電間際の新宿駅には遠く及ばない。

日本はどうしてこんなに東京に一極集中で、地方は寂れているのだろう。
イタリアはつい百数十年前まではそれぞれバラバラの小さな国だった訳だから、「ローマ志向」が薄いのは理解できる。
でも日本も明治維新以前はそれぞれの地方都市が独自の文化や習慣を持っていたはずだ。
それを画一的な教育で、「一流大学を出て一流企業へ就職」するよう刷り込んだ結果、一流企業の集まる東京へ人も集まるようになってしまったのだろう。
でも、東京の企業で働くことが本当に幸せなのかな?とよく思う。中国食品の危険性が叫ばれているのに、日本には荒れた農地が耕し手不在で沢山存在する。
江戸時代のように「農家」の地位を上げ、さらに江戸時代と違って農家の経済的な待遇も改善しないと日本の「食文化」も輸入品ばかりにたよった「偽物」になってしまうような気がして怖い、、。
イタリアは経済的には日本のように「成功」しなかったけれど、この点はだいぶしっかりしている気がする。人々は自分の町を愛し、その町のものを食べようとする。

外国に住んでいると、愛ゆえに日本の欠点や問題点が気になってしまうが、ここはやっぱり私の故郷。
中央線を降りて商店街を抜け、坂道を登って静かな住宅街にある我が家への道を歩くとやっぱりほっとする。
イタリアへ嫁いだ私だけれど、日本の美しい文化や自然、やさしく繊細な人々が変わりすぎないよう、何かできることがあればしたいと思う。
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by mimicarpi | 2008-02-21 09:52 | その他
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