モデナの食卓 Da Stefano |
mimiのプロフィ-ル
イタリア、モデナ近郊の田舎町カルピからイタリア人の夫ステファノと、息子のルイジを連れて日本へ移住してきました。現在、二つのアルプスに囲まれた南信州に中古住宅を購入、イタリア気分が楽しめる宿をはじめました。キッチン付き民泊Da Stefano。日本にいても家庭内はイタリア語、食事も毎食イタリアンです。
宿の予約はairbnbか下記のメールでどうぞ。 miwakokageko@gmail.com カテゴリ
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原発事故が起こった時、日本中のみんながとても不安になったことは間違いないと思う。でも、遅れてとはいえ、政府は国民に必要な情報をそれなりに開示したと思うし、本当に危険な地域には避難を促したと私には思える。
もちろん「危険」の捕らえ方は様々で、東京が絶対に安全だとは私も思っていない。でも、諸事情で4月16日から長野県で働き出すことにした私たち家族としては、「少し早めに引っ越せば汚染程度もさらに少なくなるからルイジのためにもいいかな」くらいにしか、私は思っていなかった。 しかしイタリア人であるステファノの反応は全く違っていた。彼はイタリア大使館から「一刻も早い帰国、それができない場合は東京以南への退避」という指示を受けていたし、実際、大使館からは毎日5通以上のメールが来ていて、緊迫した感じだったし、イタリア語のニュース報道は大げさを通り越してウソと言っていいほどのものも数多くあった。 ちょうどその時、書き換えた日本免許証のイタリア語訳(これでイタリアで1年間運転できる)を大使館に取りにいったステファノは、半ばパニックになっているイタリア人やそれに対応してさらにパニックになっている女性スタッフを目撃し、それに「帰国のためのチャーター便を検討する会議」の話などを聞いて、更に不安になったようだ。 で、彼の出した結論としては「幸い今はまだ仕事も始まっていないのでとにかくイタリアへ一時帰国して、4月まで事態を見守り、日本へ戻る」ことだった。 もちろん私は全く納得していなかったが、ステファノは勝手にアリタリアで航空券を購入してしまった。しかも一時帰国を決めたのは3月17日だったのに、23日のフライトしか予約できず、(それでも3人で3000ユーロ以上)私は「そんな避難意味がない」と反対し続けたのだが、彼は聞く耳を持たない。私が「東京の放射線量はこんなに低い」と数値を見せても「政府の発表なんか信じられない」とのこと。そんな数値なんかウソ発表してもすぐバレるからウソなんかつかないでしょ、という私に「いや、本当のことを言うとパニックになるから言わないんだろう」というステファノ。 このとき、私は「イタリア人も政府を信じない人種なんだなあ」と思った。 それでもステファノは他のパニックになっている外国人よりは落ち着いた対応をしてくれていたと思う。大使館からのメールで「独自に技師を招いて放射線量を測定したところ、東京の放射性量は政府発表とほぼ同じだった」というメールが来てから「さすが日本。政府も正直」と更に日本の報道を信じてくれるようになった。 しかしそれでも帰国の意思は固く、18日に関空発のアリタリア便の空席をイタリア政府が押さえ、子どものいる家族に優先的に提供する」という連絡が来てすぐ、「それで帰ろう」と言い出した。 その時点でアリタリアのローマオフィスに23日出発の航空券のキャンセルを連絡すると、「キャンセルしてもこの航空券はキャンセルチャージが100%かかるから1円の返金もない」とのこと。 一人10万円以上の航空券でそれはありえないと私が主張し、東京のアリタリアオフィスに電話すると「キャンセルチャージは3万円で、それ以外の全額は払い戻される」とのこと。 言うことが全く違うのも納得がいかない。ウソ言ってもバレるって思わないのかなあ、イタリア人。 政府の押さえた帰国便で帰国しても、日本へ戻るときの航空券は自分で払わなければならないので、アリタリアのチケットをキャンセルして1円も戻らなかったらかなり痛い。 でも一人につき8万円以上帰ってくるなら23日まで待たずにすぐ特別便で帰りたい。 その時私たちは本当に二度とアリタリアではチケットを買いたくないと思うほどストレスフルなやり取りを強いられた。 結局東京オフィスのスタッフの「小さな子どもがいるならとにかく関空へ行って特別便に乗ったほうがいい。キャンセルは出発前で入れておくし、イタリアで払い戻しの交渉がうまくできなかったら再び東京オフィスで手伝う」とのアドバイスで18日朝からバタバタと関空へ向かい、その日の夜のローマ行きでイタリアへ帰ることになった。 イタリアではすでに自宅の固定電話やネット環境がなかったことから払い戻しは断念。先日日本に戻ってから再びローマオフィスに払い戻し交渉を再開。まずは東京オフィスからローマへ「チケットのキャンセルチャージは一人3万円」とのメッセージを入れてもらい、電話でそれを主張。 一人目のスタッフは「いや、こちらにはチャンセルチャージの記述がない」だの「上司に確認する」だので通話を引き伸ばして、30分後くらいに電話を切った。。。 二人目の男性スタッフは「はい、では180ユーロ払い戻しします」と言い放ち、「違う」と主張すると「わかりました、では800ユーロ払い戻します」 それも違う、、総額3000ユーロで9万円のキャンセルチャージとられても、どう少なく見積もっても2000ユーロは帰ってくるだろう」としつこく主張して、やっとちゃんとした返金を手に入れた。 っていうか日本人である私にはこの感覚って全く理解できない。屋台でもの買ってるわけじゃなくてちゃんとアリタリアっていう大企業なのに、なんでウソついてお金を取ろうとするの?そんなことしたら顧客を失って結局ソンすると思うのは私が日本人だから? そしてステファノがなぜ日本政府のことも信用できなかったか思い当たった。 アリタリアですらこんな悪意のあるウソつくんだからそりゃ信用できないわ、、 ちなみに今回私たちがこんなに苦労したのは、ステファノがイタリア語のサイトで航空券を購入したから。もし日本語サイトで購入してたら、払い戻し手続きとかも東京オフィスの担当になってた様子。東京オフィスは電話がかかりづらいけど、スタッフは親切だった。というか普通だった。日本人だし。 というわけで、東京へ戻ったばかりの私たちは明日から新居探しで16日から出勤です。 間に合うのかね? ちなみにルイジとステファノは時差ボケで朝6時に眠り初めて今午後2時だけど、まだ寝てます。 ブログランキング参加中。クリックよろしくお願いします。→ 人気ブログランキングへ
by mimicarpi
| 2011-04-09 14:56
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